東京で年収700万円でも「お金が足りない」と言う娘。問題は“収入”か、“使い方”か?

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こんにちは。ヤマゴリです。
今日は、ある読者の方から届いたリアルなお悩みをテーマに書いていきます。

「東京で働く社会人2年目の娘が、年収700万円なのに“お金が足りない”と言うんです。
一方、地方で暮らす私(親)の年収は600万円。それでも普通に生活できています。
東京では700万円でも暮らしていけないのでしょうか?
それとも、娘の生活スタイルに問題があるのでしょうか?」

この問題、実は“今の日本の縮図”のような話です。
今日の目次はこちら。


目次

  1. 事実確認
  2. 東京で年収700万円は高いのか?
  3. 娘は「推し活」で使いすぎている?
  4. 娘の「お金教育」をどう考えるか
  5. まとめ

1.事実確認:東京で一人暮らし、700万円の現実

まず、冷静に「東京で年収700万円の生活」を見てみましょう。
手取りは社会保険料や税金を引かれるため、およそ月45〜47万円前後

ここから家賃(15万円前後)・食費(6〜8万円)・光熱費や通信費(2〜3万円)を差し引くと、
残るのは月15〜18万円ほど

決して“贅沢”ではないですが、
「ちょっといい服を買う」「旅行に行く」「美容代に使う」といった出費をすれば、
あっという間に消えてしまいます。

つまり、東京では700万円=ギリギリ余裕がある程度というのが現実です。


2.東京で700万円は高いのか?

全国的に見れば、年収700万円は上位15〜20%に入る水準。
ですが、東京に限れば、感覚はかなり違います。

総務省の家計調査によると、
東京都の単身世帯の平均消費支出は月約22万円
これに貯金や交際費を含めれば、月30万円でも余裕はあまりありません。

さらに、都内の家賃や物価上昇を考えると、
年収700万円でも「なんとなく足りない」と感じるのは自然なこと。

要するに、金額そのものよりも“都市のコスト構造”が違うのです。


3.娘が「推し活」で使いすぎている?

とはいえ、娘さんの“お金が足りない”原因が支出の構造にある可能性もあります。

最近の20代〜30代女性の間では、
「推し活」「美容サブスク」「推し旅」などに月5〜10万円以上使うケースが増えています。
ライブ遠征・グッズ・チケット・交通費を合わせると、
下手をすると年間100万円単位の出費になることも珍しくありません。

お金の使い方に“優先順位”がないまま支出が積み重なっていくと、
いくら収入が多くても足りなくなるのは当然です。


4.娘の「お金教育」をどう考えるか(+実践アクション)

ここで考えたいのは、「節約を教える」ことではありません。
本質は、お金を“どう使うか”を考える力を育てることです。

子どもの頃から「お金=使い方を選ぶ力」として学んでいれば、
大人になっても“目的のあるお金の使い方”ができます。

親ができる最初の金銭教育は、
「お金の話をタブーにしない」こと。
「将来どんな自由を得たい?」「そのために何にお金を使う?」
そんな対話を日常的にしていくことが大切です。

そして、具体的なアクションとしておすすめなのが、
**「お小遣いを現金でなく口座振り込みにする」**ことです。


■ 預金通帳で“お金を数字で見る”習慣を育てる

小学生のうちから子ども名義の口座を作り、
お小遣いを月1回、銀行振り込みにします。

この仕組みには3つの効果があります。

  1. 「数字」としてお金を捉えられる
     通帳を見ることで「増減」を可視化できる。
     “使えば減る”を体感的に理解します。
  2. 「使う・貯める・待つ」を考える癖がつく
     すぐ現金化できないことで、「今必要?」と考える時間が生まれる。
     衝動買いを抑える訓練にもなります。
  3. 親子でお金の会話が自然に生まれる
     月1回の通帳記入で、「何に使ったの?」「いい使い方だったね」と対話できます。

この小さな習慣が、
“お金を感覚で使う”娘から“目的を持って使う”娘へと変えていく第一歩になります。


5.まとめ:お金が足りないのは、「額」より「軸」の問題

東京で700万円でも足りないと感じるのは、
物価や生活コストの高さも一因ですが、
一番大きいのは「お金の使い方の軸」がないことです。

お金は“貯める”より“どう使うか”で人生が変わります。
「推し活でも、貯金でも、自己投資でもいい」
大事なのは、その支出に自分なりの意味と目的があるか

親としては、娘の使い方を責めるよりも、
「あなたは何のためにお金を使いたいの?」と聞いてみること。
そこからが、本当の“お金教育”のスタートです。

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